アウトアイランド(離島)の建築もナッソーの建築も、定期的なハリケーンへの曝露を考慮する必要があります。バハマの建築規制のもとでは、これは通常、構造計算に基づく耐風設計、耐衝撃仕様の開口部、浸水リスクのある沿岸部での基礎の嵩上げを意味します。規制の枠組みは異なるものの、懸念事項としてはフロリダとおおむね似ています。島々の石灰岩の岩盤は、場所によって土壌の深さが限られ、カルスト地形の特徴も見られ、基礎設計や真水へのアクセスにも影響します。特に、ナッソーに比べてインフラが整っていない小規模なアウトアイランドではその影響が顕著です。
遠隔の島で建築を行う際の物流、建材の搬入、限られた現地の労働力や職人の調整、真水や電力の制約への対応は、バリでの経験や、ドミニカ共和国やパナマといった事務所がこれまで手がけてきたカリブ海周辺の市場から見て馴染みのある領域です。馴染みがないのはバハマそのものです。現地での竣工実績はまだなく、バハマのハリケーン基準への適合と許認可は、バハマ有資格の建築士および構造技術士を通じて進めることになります。
年間の大半にわたる熱帯性の湿った気候は、このシリーズで扱う他の多くの市場よりもバリに近いものです。ただし、ハリケーンのリスクや石灰岩の地盤条件は、バリの建築が計画上考慮する必要のない要素です。
ナッソーや、交通の便がよい大きな島は、遠隔のアウトアイランドよりも実践的な出発点となります。単純に、施工物流、職人の確保、建材の調達がはるかに容易だからです。
事務所はバハマでプロジェクトを完了させたことがありますか。 ありません。ただし、ドミニカ共和国やパナマでは、同等の物流を伴う島嶼・カリブ海地域のプロジェクトを完了させています。
バハマのハリケーン基準はフロリダのものと似ていますか。 耐風荷重、耐衝撃ガラス、浸水高さといった趣旨の面ではおおむね似ていますが、独自のバハマの規制のもとで運用されており、別途現地の資格が必要です。